センチメンタル・カウナス観光
こんばんは。
今日のブログすごい長くなってしまったのでさらーっと読んで頂けたら幸いです。
今日はビリニュスから100kmほど離れた場所にある
リトアニア第二の都市・カウナスという町へ行ってきました。
朝、B&Bから駅までバスで行き
大きな駅からカウナスへのチケットを購入します。
行きが約6ユーロくらいだったけど、帰りは約4ユーロぐらいでした。
多分時間帯の関係か、急行と各停の関係かもしれません…
バスなんかも1ユーロ前後で大抵乗れちゃうような感じで
交通費がすっごく安いので旅行者にはすごいありがたいです。
帰りに撮った写真だけど、これが乗った電車です。
二階建てになっていて、先頭車両の2階席だけが1stクラスで
他の車両は2階だろうが1階だろうが好きなとこに乗れました。
で、ほとんどがゆったりしたボックスシートです。
動き出すと車掌さんがチケットを見に来るんですが
どうやら通常の+1.45ユーロで車内でもチケットを買えるみたいです。
ただ、なかなか運転手さんやチケット売り場の人が
英語を話せない人が結構多いです。それでも嫌な顔せず
どうにか伝えてくれるのがすごく優しいですが…
なので私もなるべく困らせないように
事前にgoogle mapとかでリトアニア語の目的地をスクショして
何かあればそれを見せたりしました。
本当今の世の中スマホは手放せませんね…
で、1時間ほど電車でのどかな風景を楽しみながらカウナスの町に到着し、
そこからさらにバスを乗り継ぎ40分程で向かった先は…
第九要塞 The Ninth Fortです。
そこを、ある時はカウナスの町の刑務所として使われ
そして第二次世界大戦時はナチスのユダヤ人強制労働収容所として使われました。
のどかなカウナスの中心から少し離れた丘に突然現れるモニュメント
こちらは80年代、戦後に作られています。
敷地内は博物館部分と収容所跡地の部分に分かれていて
チケットは3ユーロで購入することができます。
中には教科書に出てきたような、映画の中で見たような
想像よりもずっと生々しい強制収容所の風景がそのまま残されていました。
戦争の恐ろしさ、というよりも
人間って状況によってどこまでも残酷になれるんだなぁ、と
誇張なしにずっと鳥肌と足の震えが止まりませんでした。
中では何万人ものユダヤ人の人々がユダヤ人というだけで殺されてしまい、
ヨーロッパ大混乱の中、悲しい話ではありますが
(もちろん理由はそれだけじゃないですが)
ある人はユダヤ人迫害に加担し、ある人はユダヤ人を匿い結果的に
殺されてしまったリトアニアの人も多くいたそうです。
それと、当時リトアニア・カウナスの在日領事館に着任して
数千人のユダヤ人へ手書きのビザを発行した杉原千畝さんについての偉業が
10数個の展示室の中でまるまる1つを使って紹介されていました。
これは日本人だからとか、そういうのでなく
一人の人間として本当に素晴らしい決断だ…とこれにも震えました。
どうしても日本人って言うとメディアとかで
「日本人が◯◯をしました!!くぅ〜〜ッ日本サイコーー!!」みたいな風潮あって
あれが死ぬほど嫌いなのですが…
杉原千畝さんが日本人だから誇らしいとか、そのわけのわからない自己陶酔でなく
私もそんなに立派な人間にはなれないけど
それでも少しは人の役に立てるような人間になりたい…と思わざるを得ません。
なんか感情がマグニチュード10くらいで揺さぶられすぎて
支離滅裂極まりないダラダラとした文章になってしまって申し訳有りません。
本当に歴史の勉強をしだした時から、第二次世界大戦を始め
ヒストリーチャンネルとか延々と見ていた少女時代を過ごしたもので…
ただ、行く前本当に行っていいのか、観光で行っていいような場所なのか
悩んだのですが、今は本当に行って良かったと思いました。
これ以上第九要塞に関して書けば長くなってしまいますので割愛して
見学が終わった後半ば放心状態で、カウナスの中心街へ向かいました。
3時頃ですがもう夕焼け空ですね、教会・お城・街並みです。
町に着く頃には雲ひとつない青空が広がり
旧都と言うことで、こちらも美しい街並みや教会群が並び
街中は家族連れや観光客ですごく賑わっていて
平和って……人生って……とずっとほけてました。
振り返れば悲しくて恐ろしい歴史がたくさんあります。
が、前を向いて、これからが少しでも平和な世の中になればいいなぁ…
なんだかおセンチな気分になってしまったので終わります。
とても考えさせられる、良い旅でした…